急行列車…

急行列車と言えば、今は私鉄のイメージが強いだろう…
確かに地元の名鉄にも地下鉄鶴舞線と直通する急行もあるし、
有名なパノラマカーも急行として最後の輝きを見せていた…
でもJRの名古屋駅にもかつては急行列車が発着していた…
先ずは大阪駅と長野駅とを結んでいた夜行列車のちくま号だ♪
かつては寝台車も繋いでいた伝統の列車で
特急のしなのと同じ車両になってからも
深夜に名古屋駅に停車していたのだ…
長野方面に行くだけでなく、長野新幹線の始発に乗り継ぎ
朝の東京を目指すという意外な使い方もあった…
意外な使い方と言えば、同じ大阪駅始発のきたぐに号もそうだった…
京都駅か新大阪駅で朝のはるかに乗り継ぎ、
関西国際空港を目指す人もいたのだ…
かつては直通列車も多かった大阪駅と新潟駅の間も
北陸新幹線の開業でサンダーバードはくたか、しらゆきと
3本の列車を乗り継がないと行けなくなってしまった…
でもしらゆきという響きは悪くない…
きたぐにの起点の大阪から、終点の新潟県へ活動の舞台を移す
柏木由紀が思い浮かぶ…
話が横道にそれたが、名古屋駅奈良駅を結んでいたのが
急行列車のかすが号だ…
キハ58系、キハ75系と快速用の車両を使っていたので
評判や乗車率は芳しくなかったが、
乗り換えなしで奈良へ行けるのは価値があった…
列車の運行当時は名古屋から伊賀地方や奈良への流動は少ないと言われたが
現在名鉄バスセンターから伊賀市奈良市へ向かう高速バスが盛況な
ことを考えると、かすが号も何とかならなかったのかという思いがある…
最後は言わずと知れた名列車、銀河だ…
かつては名士列車と呼ばれ、有名人のファンも多かった…
ブルートレインのイメージが強い銀河だが、
多客期には若者向けの椅子席の臨時便もあったのだ…
だがいずれの急行列車も高速バスや新幹線との競争に破れ、
今では過去のものとなってしまった…
あまり知られていないが、急行料金には障害者割引があるのだ…
せっかく割引の権利があるのに急行列車自体が走っていないから
使いようがないのが惜しまれるところだ…