最強の敗者

タイトルにした最強の敗者とは、五郎丸歩選手率いるラグビーワールドカップの日本代表を評したことばだという・・・ 五郎丸歩選手自身も流行語大賞の候補に挙げられているが、このことばも個人的には好きだし、流行語になってもいいと思う。 ジストニアという病気に負けたら命に関わりかねない自分は負けるという言葉にどうしても抵抗があったが、 先に述べたようにこの言葉は嫌いじゃないし、「最強」と「敗者」とは決して矛盾しないと思う。 この言葉は決してラグビー代表選手だけに当てはまるものではないと思う。自分が愛するAKB48SKE48、そしてプロ野球の 選手たちにも思うところがあるのだ。 まずはAKB48でセンターを競い合った前田敦子大島優子のふたり。選抜総選挙では完全な勝者といえるのは頂点にたつ人間だけであり、良きライバルであったこのふたりもどちらかが必ず敗者と呼ばれる運命にあったのだ・・・ でも、このふたりを応援してきた人間としては、どちらかがたとえ敗れたとしても悔いなく戦った結果であり、 それこそ最強の敗者と呼ぶに相応しいと思います。 残念ながら前田敦子大島優子のふたりは卒業してしまったけれど、渡辺麻友山本彩柏木由紀、そして今年地元で頂点にたった 指原莉乃らがAKB48の新しい歴史を作ってくれると確信しています。 そんな前田敦子大島優子のふたりに年下ながらセンターを明け渡せと言ったのは我らがSKE48松井珠理奈です。 小学生のころから芸能活動に励み、誰よりもSKE48を愛し、人気と実力を兼ね備えた彼女ならばそのくらい言っても誰も文句を言わないと思います。その松井珠理奈SKE48のツートップのように称されたのが松井玲奈です。このW松井もまた良きライバルであり、 競争にさらされて、何かと比較されることもありました。その松井玲奈が卒業を控えたインタビューで語っていたのがW松井と呼ばれることや自分がアイドルであることに戸惑いを感じていたということ。偽らざる本音だと思います。 前述の松井珠理奈AKB48のダジャレの女王なら、野球界のダジャレ王はやはり東北楽天ゴールデンイーグルス梨田昌孝監督でしょう。でも二人ともふざけてダジャレを言っているのではなく、自分のチーム、本拠地を盛り上げたいという気持ちからだと思うし、 それは梨田昌孝監督の恩師の仰木彬さんにも通じるところがあると思います。 この梨田昌孝監督もまた最強の敗者といっていいかもしれません。大阪近鉄バファローズで悲願の日本一を果たせず、新天地の北海道日本ハムファイターズでもダルビッシュ有ら巨大戦力を有しながらやはり頂点に届きませんでした。そんな彼が今回東北楽天ゴールデンイーグルスの監督の話を引き受けたのも、忘れ物を取りに行くという胸に秘めた決意があったのかもしれません。。。 さて、その東北楽天ゴールデンイーグルスからも嶋基宏、松井祐樹、則本昴大の3選手が出場した侍ジャパンの戦いが昨日終わりを告げました。頂点には届かなかったけれど、日本中に勇気と感動を与えた侍たちもまた最強の敗者と言ってよいでしょう。 昨日の大韓民国との試合の視聴率が彼らが最強の敗者であることを証明していると思います。 もうすぐ勤労感謝の日侍ジャパンのみなさん、お疲れ様でした。そして感動をありがとう!!